「理科」分けたら分かる

理科、という言葉は中学生までしか使われない。

だから、大人になったら「理科」という言葉とは距離ができてしまう。
しかし、その言葉の歴史は、1886年までさかのぼるほど古く、また奥深い。

「理」とは現象を起こす原理のこと。
「科」は区分けすること。
だから「理科」とは、現象を区分けすること。

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これは元になった英語[science]も同じ。
sciは「知る」という意味があるようだけれど、元はハサミ[scissors]などのscと同じ語源。切るとか裂くという意味をもつようだ。

現象を切り取って理解すること。

ふんわり眺めているだけではわからない現象を、「分かる」まで「分ける」。分かった気になっていても、まだ「分けられる」。

生活にその姿勢を持ち込んだら、きっと毎日が少し面白くなる。

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